〜市民と一緒に緑地や水辺などのクールアイランドを増やす〜

2005年3月31日 00時23分 | カテゴリー: トピックス

「和泉小学校の取り組み見学」

 昨年の夏がすさまじい猛暑だったことはまだ記憶に新しいところです。いくつもの台風が上陸、大雨、洪水、熱波など地球温暖化による異常気象の脅威を実感しました。
 気温上昇の原因には、地球温暖化の影響に加え、ヒートアイランド現象を含む都市温暖化の傾向も顕著です。
 東京など都市では、道路やビルなどによって地面の大部分がコンクリートでおおわれているため熱をためやすく、自動車やクーラーなどから排出される熱の量も多く、東京の平均気温は、過去100年で2.9℃上昇しています。 東京都はヒートアイランド現象を緩和する対策として都市緑化を推進しています。
 江東・生活者ネットワーク環境部会では、その対策の一つとして校庭を芝生化した、杉並区和泉小学校の取り組みを見学してきました。
 杉並区では01年、「杉並区21世紀ビジョン」の目標の一つ、「水辺をよみがえらせみどりのまちをつくろう」の下で、区立小学校の校庭を芝生化する計画が実施されました。
それまで区内での芝生化の試行はことごとく失敗に終わっていたところから、地域での話し合いを重ねた結果、冬でも緑を保つ西洋芝(鹿島アントラーズのグランドと同じ)を植えて半年近い工事期間で完成しました。その後の維持管理は、グリーンプロジェクトを発足し、専門家の指導を受けながら、地域ぐるみで担っています。
 校庭の芝生化による効果として「環境」と「情操(教育)」が明らかとなっていて、埃がたたない、トンボなどの生物が戻ってきた、ヒートアイランド緩和などの環境メリット。教育面として、なによりも子どもたちの情操面への影響は大きい。子どもたちの心の安定が見られ、校庭の真ん中で遊ぶようになった、体力向上と怪我が減ったことなどがあり、大学の調査研究でも発表されていると聞きました。気になっていた農薬は使われていませんでした。また、雑草が生えていないことは意外なことでした。
 江東区では、学校図書室の冷房化が決まり、今後普通教室冷房化の検討をすすめるとしています。校庭の芝生化には維持管理の経費という課題はありますが、ヒートアイランド現象を緩和する対策は大事です。緑地化推進に芝生も含まれるとした杉並区の先駆的な事例を参考に、教室内だけを涼しくすることではなく、エネルギー消費を減らす取り組みを提案したいと思います。