〜検証!プラスチック焼却〜子どもの健康に及ぼす影響をぜん息罹患率で調べます

2009年8月18日 16時16分 | カテゴリー: 江東・生活者ネットワークREPORT

2009年7月12日 第1回ぜん息調査ワークショップ

ワークショップで焼却開始前の基礎資料を作成しました
ワークショップで焼却開始前の基礎資料を作成しました
 江東区は09年3月よりごみの分別が変更となり、これまで不燃ごみとしていたプラスチックごみ(以下、廃プラ)は燃やすごみとなりました。容器包装プラスチックとトレーの資源化により燃やす廃プラが少しは減りますが、想定を超える量の廃プラ焼却に不安をおぼえます。子どもたちの健康に及ぼす影響を調べようと、区民と一緒に検証するワークショップを行いました。

ぜん息罹患率に注目
 今回のワークショップは、学校保健法により全国で年に一度行われる『定期健康診断疾病異常調査』をもとに、区立小学校43校の過去4年間の気管支ぜん息罹患率のデータから、江東区の現状を知ることから始めました。
 講師でファシリテーターの青木泰さん(ごみ環境ジャーナリスト)によれば、「一度かかると環境状況が変わっても疾患は後年に持ち越されるアレルギーと違って、転地療法のように環境の変化が症状に変化を及ぼす気管支ぜん息での学校別罹患率の追跡調査は、学校がおかれている環境状況が推測できる。罹患率を調べることで数値の高さとその周辺環境の関係性が簡単に解明できる場合がある」と解説。データ整理の基本と、これまで青木さんが関わった調査から浮かびあがった清掃工場とぜん息の罹患率の関係性などを学習しました。

清掃工場は減らせる
 廃プラ焼却は東京23区の21全清掃工場で実施しています。「現在、江東区には新江東と有明2つの清掃工場があり、23区全体の約2割( 17〜18%)の日量1400㌧(焼却能力2200㌧)の焼却を行い、全清掃工場を合わせると45基の焼却炉で日量約8000㌧(同1万3000㌧)を燃やしている」と、十分余力があることを示すとともに、10年間で33%ごみが減っていることから、焼却炉は減らすことが可能であり、新しく建設することは不要であると指摘しましした。

ぜん息調査を継続します
 国は、有害化学物質の子どもの成長への影響を追いかけて調べる「小児環境保健疫学調査」というこれまでにない大規模な調査を来年から約10年間にわたり行います。
 有害化学物質の子どもへの影響は、大人の比でははかれません。区が安全だとする化学物質の環境中への排出が、本当に安全で安心なのか、子どもへの健康被害は起こらないのか、廃プラ焼却の影響を検証するために区民とともに、この後も調査活動を続けていきます。(お知らせをご参照ください)