松葉によるダイオキシンと重金属調査の分析結果が出ました

2010年8月31日 17時37分 | カテゴリー: トピックス

12月10日(金)午後 江東報告学習会を開催します

突出して高い江東区の大気中ダイオキシン濃度(推計)

 今回の松葉調査による大気中ダイオキシン類濃度(推計)は、いずれも環境基準の0.6pg-TEQ/㎥以下でしたが、全国平均の2〜9倍の高濃度であることがわかりました。

 調査を行った6区(*1)13地域の中で江東区の3地域=江東区全域・新江東清掃工場・江東区臨海部が突出して高く、全国の同様の調査との比較では江東区全域・新江東清掃工場・江東区臨海部の順で、ワースト1・2・3となっています。中でも江東区全域が高いのは、江東区の北に位置する墨田清掃工場の影響を受けていることが推測できると、池田さんは指摘しています。

 調査目的の廃プラ焼却開始前07年3月と開始後10年3月の調査結果の比較では、13地域中9地域で開始後の濃度が高くなり、プラスチック焼却の影響が表れていると考えられます。
 また同属体パターンや異性体の分析から焼却由来の特徴を色濃く示し、大規模焼却炉が集中する東京都市部はヨーロッパ諸国の都市部と比較しても数倍高数値が出ています。

EUで規制の重金属類のうち8項目で高い濃度をしめしました

 6区のデータと全国で実施された同様の松葉調査を比較すると、江東区は8項目の重金属(*)で高い値を示しています。

 また、環境総合研究所が東京23区清掃一部事務組合が行った「廃プラスチック焼却実証確認試験」データを分析した結果、焼却開始前と後では多くの金属類などの濃度が上昇していたことも報告されました。

 今回調査した12項目の金属はEUでは規制の対象となっていますが、日本の焼却炉では、高度な排ガス処理装置が装備されているとして、監視体制は不十分といえます。

市民による松葉調査、3年後も継続します

 今回の調査から、江東区の大気中のダイオキシン類や重金属類の値が高いことが推測される結果となりました。私たちは「脱焼却」「ゼロ・ウエイスト」に向けて、今できることをあきらめずに提案・行動します。「松葉による市民の環境監視活動」を継続し、経年による推移と地域間比較を行いながら廃プラ焼却の影響を調べます。

お知らせ
「みらい世代のために〜環境ホルモン物質と子どもの健康〜」松葉のダイオキシン・重金属調査報告・学習会 
 基調講演 森 千里先生/千葉大学大学院医学研究院 環境生命医学教授
 松葉調査報告 池田こみちさん(環境総合研究所)
   日時 2010年12月10日(金) 13:45〜16:30
   会場 江東区文化センター 第1・2研修室(3F)
   主催 生活クラブ運動グループ 江東地域協議会 
  ≪問い合わせ申し込みは 江東・生活者ネットワークへ≫
  
脚注
(*1)臨海部に位置する大田・品川・江戸川・江東区と世田谷・目黒区。
(*2)アンチモンは、大田区京浜島が突出し、次に江東区臨海部が他地域の倍以上の値を示している。クロムや鉛も同様の傾向、銅は江東区臨海部が最も高く、ヒ素も江東区全域及び臨海部で高い値を示した。またタリウムは江東区全域、バナジウムは臨海部が突出して高く、新江東清掃工場周辺や京浜島も高い値を示した。