2017年東京ネット新春の集い「政治はどこに向かうのか~ネットの力で都政を変える」に参加して

2017年2月19日 06時59分 | カテゴリー: トピックス

第1部の3人のパネリスト

第1部の3人のパネリスト

1月31日、中野サンプラザはちょっと春の気配。
プログラム前半はパネルディスカッションがメインで、パネリストは三浦まりさん(上智大学教授)、諏訪原健さん(筑波大大学院生、市民シンクタンク、元SEAL’S)、中野晃一さん(上智大学教授)、でした。

三浦さんはまず「日本の議会における女性議員の少なさ」に言及。女性の政治参加に足かせはいろいろあるけれど、「男性議員にとって家族は資源」であり「女性議員にとって家族は足かせ」となることが多いという表現に会場には笑い声。生活者ネットの会員の皆さんには議員ならずとも身に覚えのある方が多いということですね。
このジェンダーの壁は静かに根強く女性たちに立ちはだかっていますが、そのことによる社会的な損失は計り知れないと私も思います。女性だけでなく、誰もが生きやすい社会を作るにはこの壁に風穴を開けていく意識を持った人を増やすこと、そういう人を政治に送り込んでいかないといけないということをあらためて促されました。女性ならだれでも良いか、というとそうではない、ということにも会場は大いにうなずいていました。

そして壁があるのは若者にとっても同じ、と諏訪原さん。奨学金を頼りに勉強している彼はすでに1000万円以上を借金として背負っていると。初めからマイナススタートを余儀なくされながら、「経済的に自立もできていない若輩者はだまれ」という圧力も感じたSEAL’S時代。原発の行く末をはじめ、負の遺産を背負い込まされた彼らがこれからどう社会を変えていくのか。しかも政治に無関心な層の厚い若い世代の中で、それでも仲間たちと深く学び続ける彼の「政策で共闘する」「市民の推薦する人を草の根で押し上げる」という言葉に、生活者ネットとの連帯を感じ、逆に励まされる思いがしました。これまでの現状に親世代として大いに責任を感じつつ、これからの彼らの運動が拡がりを持つことを願い、心から応援したいところです。

中野さんは昨年に続き生活者ネットの様々な形での支援者として「女性でも若者でものない、おじさんはこういう場で分が悪い。しかも前の二人と意見は同じ」と会場を笑わせながら、アメリカのトランプ政権の流れを引き合いに「ポピュリズム」と「市民運動」は対極にあることを説明。互いの他者性、多元性を認める成熟した社会を市民のつながりが支えるのがデモクラシーの姿であること、なんとなく大事にされているようなキャッチフレーズに騙され、関係性の薄い人たちが流されて想像上の他人を敵視してしまうのがポピュリズムと語りました。日本もどっぷりとそのような情報操作の中にあり、よほど注意しなければならないし、その中で意識を持って学び、人のつながりを大事にしている生活者ネットのあり方に期待していると、大いなエールをもらいました。

いよいよ都議選も近づき、具体的に都議会に市民の代理人として議員を送り出す活動が始まります。4人の候補予定者が紹介されました。まず選挙にしっかりと勝つことが大事です。

そして小池知事に対し、「市民・草の根」として何を言っていくのかをしっかり考える必要があるという話題もありました。その中で仕事を持っている人ともっとつながり、苦労して働いている人の声を聞く事、生活に課題のある女性たちと繋がりを持って行くことの必要性があるということは同感できました。私もおしゃべりカフェでもやってみようか?

運営委員 長尾愛子